子猫のいる生活2

prologue


 

コンサンレイトの町は黄金色の似合う街だ。


大きな麦畑に囲まれた穏やかな田舎町。


私は町はずれの家に住んでいる。


ちょっと私一人で暮らすのには大きい家だった。


一人でいるのが寂しいが生活としてはとても充実していた。


普段私は、近所のセネットさんの麦畑で労働を手伝わせてもらっている。


けれども冬場のこの間は畑仕事はなく、私は刺繍をすることで生計を立てていた。


自分で言うのもなんだが私の家計は良家だったので、お金の心配はない。


でも、親の金に手をつける気はなかった。


セネットさんが出してくれる賃金だけで、私一人は有意義に暮らすことができた。


でも、私はよく悲しくなる。


友達だって大勢いるし、彼氏がいたことだってある。


けれども、家に帰ってくれば私は一人ぼっち。


この和やかで大好きな村で唯一嫌いな場所が私の家だった。


私はとても、孤独だった。


家にいると、それを厭だというほどに実感してしまう。


そんな家が嫌いだった。

 

 



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